ツインチン、とても速くていい動きの最高に楽しい板です。
アンダーレールのチャインがまずは目に飛び込んでくる特徴的なデザイン・シェイプ。
佐藤英進はリッチ・パベルのチャインに刺激されてこの難しいデバイスを、いくつかのオリジナル・プラットフォームにフィットさせることに成功しました。
カーブが多くドライビング・フォースの強いアウトラインとフォイル。
やや細身に絞り込んだテールエリアとスモールスワローテール。
控えたノーズ&エントリー・ロッカーと、速いセンターとテールロッカーのつながり、程よいキック。
チャインで囲われたアンダーレール・パネルにはコンケーブ。
ノーズからテールまでパートに応じて量変化するバリアブルVEEパネル。
そして、現品はFUTUREプラグ仕様のツインフィン。
これらが組み合わされて、明快なイメージを現出させたサーフデザイン。
ロッカー・フォイル・ボトムデザインはこの板のテイクオフの早さ・速さを想像以上のものにしています。これにはセンターセクションのチャインも大きく効いています。
同時にそれらのチャインはドライブの伸びをブーストするのはもちろん、アンダーレール側のチャインとそのコンケーブは、例えば上がるターンではその速さだけではなく、リフト量そのものを大きくします。
カーブを含むターンでもそのカーブをより深くポジティブに回り込む切れ上がりを作ります。
ツインチンは縦に量の大きい動きとその速さは最大の特長、それでいて明らかな伸びのあるライン。
操作性の軽さは速さの裏返しですが、一方でドライブフォースの大きさは操作の軽さの中にピタッとした板の落ち着きも与えやすいものです。
こちらの1本はツイストとフレックスを強調するウェッジストリンガーを持つスペシャルブランクスを贅沢に採用。
ボトムにはダイナミックなシェイプを強調する白のオパーク樹脂カラー。
デッキのインセットはあえてアブストラクトやマーブルにせずにマルチカラーレジンをビシッと張ったラミネーションに、山王グラスの高橋 健次の技があってこそのクオリティ。
7'6" x 22" x 3" 佐藤英進シェイプ・山王グラッシング